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清盛塚

彦島の杉田丘陵と言われる山中には、清盛の墓と伝えられる塚があります。


非常に分かり辛い場所にあり、地元の方でさえ「あると言うことは知ってるけど、どこかまでは…。」と言われるほどです。


私が足を運んだ時は、幸運なことに、親切な方が塚の前まで連れて行って下さったので、なんと塚の前までたどり着けました。
「たたりがあるかもしれませんよー?」などと冗談交じりにおどされながらでしたけれど。


けものみち、といった風情の道を、草を踏み分けながら入っていくと、辺りを木々が鬱蒼と包み込んでゆきます。


さらに急な斜面を進んでゆくと、こんもりと茂ったちいさな森があり、その前には「清盛塚」との立て札があります。

案内の立て札には、次のように記されていました。


「寿永三年、中納言平知盛は亡き父清盛の遺骨を携えてこの彦島に入り、平家最後の砦、根緒城の築城に取り掛かり砦と定めた。この丘陵の小高い場所に遺骨を納め、墓碑を建立した。」


ここに清盛の遺骨があるというのは、もしかしたら伝承かもしれません。


しかし、この地で多くの人々が亡くなり、その供養のために建てられた碑の1つであることは間違いありません。


そのまま立ち去りがたかった私は、せめてもと花を求め、その墓前に供えることにしました。
少しでも彼らの魂が慰められますようにと。

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