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光東寺
下関市竹崎町にある光東寺には、平氏一門の守護仏とされる薬師如来様がいらっしゃいます。
この薬師如来様には、以下のような由来があるとされています。
「文治二年、下関市竹崎町東方の海上に、光りながら波に揺らぐ怪物発見、浦人、怪しみ、網でこれを掬い上げた。
薬師如来像であった。早速裏山に安置、御堂を建てたのが光東寺。この仏像、平家の守護仏で一の谷以来平家一門を守護してきたもの。」
また、ここには平清盛の守護仏、十一面観世音菩薩様も御安置されています。
一般に公開はされていないため、写真の掲載は控えさせていただきますが、訪れた際は特別に直に拝させていただくことが出来ました。
光東寺にのこる後由緒の巻物によると、知盛がこれを奉じてこの地に安置されたそうです。

しかし、この十一面観世音菩薩様は戦時中盗難に遭い、心無い者により十一面のご尊顔がばらばらにされてしまったそうです。
現在は修復されているため、当時のままのお姿、というわけではありませんが、私は本当にこのみ仏様に惹きつけられました。
この十一面観世音菩薩様を前にすると、一門がこの地に陣を築いたとき、確かに知盛らが手を合わせ、至心に祈りをささげている姿が思い浮かぶのです。
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