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宮島

広島県の宮島は古名を伊都岐島といいます。


いつ頃から宮島と呼ばれるようになったのかは定かではありませんが、平安後期にあたる承安4年の「高倉院厳島御幸記」には、すでに「宮島」と記されていますので、おそらく清盛も「宮島」と呼んでいたことと思います。


父忠盛の時代から、平家はこの辺りの海賊討伐に携わっていましたが、じきに瀬戸内の海賊を掌握、安芸の国は実質的な平家繁栄の拠点とも言える場所になりました。


宮島滞在中に、清盛が海賊(水軍)の長老たちと膝をあわせて語ったことは何であったのでしょう。
それは、海外との通商についてでした。
水軍もいつまでも瀬戸内や対馬、五島で縄張りを争うばかりではなく、積極的に海外との貿易に乗り出すことをすすめていたのです。


水軍自体が富を得ると同時に、国全体の生活を向上させることができる。
こうした信念が彼らを動かし、安芸の国は祖先以来の自領のような土地になりました。

現在、私たちはフェリーを使って宮島に渡ることができます。
春は桜、秋は紅葉が美しく、さらには厳島神社の荘厳華麗な姿を楽しむことができ、去り難い思いにさせられる場所です。

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