top of page

寂光院

建礼門院が落飾後に隠れ住んだとされる地です。
寂光院を目指し、京都の中心地からバスでどんどん山の中に進んで行きます。
京都駅からだとおよそ一時間。
建礼門院が暮らした時代はさらに俗世とは遠く離れていたことでしょうが、それもかえって彼女の心を慰めていたのかもしれません。

本堂にはご本尊の六万体地蔵菩薩さまが祀られています。
平成12年の火災で当時の地蔵菩薩様は焼損されてしまいましたが、平成17年に建礼門院の時代のお姿そのままに復元、入仏開眼されたとのことです。

 

そして、ご本尊様の左脇段には建礼門院像が、その左脇段に阿波内侍像があります。
建礼門院は、まるで観音様のような穏やかな表情をされています。

千年姫小松(左)と汀の池(右)の写真です。
この姫小松は、平家物語の大原御幸において、建礼門院と後白河法皇の対面の場面となっています。

 

そして、汀の池のほとりには建礼門院に仕えた阿波内侍、右京大夫局、大納言佐局、治部卿局の名の石塔があります。

平家の栄華のなかに身をおいた彼女たちが、合戦に傷つき、全てを失い、ようやく最後にたどり着いたのがこの地です。

 

ここには不思議な・・・心が洗われるような温かい静けさがあります。
うら寂しい山里でわが子安徳帝を、そして一門を弔いながら、波乱の生涯を終えた彼女たちの今の安らぎがそう感じさせるのだと信じたいものです。

​お問い合わせ・ご意見
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • Pinterest
  • Tumblr Social Icon
  • Instagram
©2019 花のかんばせ 無断転載禁止

Success! Message received.

bottom of page