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安徳天皇御陵墓伝説地

壇ノ浦からは少し離れた場所にある山口県豊浦郡。
豊浦郡豊田町には赤間神宮の「安徳天皇陵」とは別に、「安徳天皇御陵墓」と伝えられる場所があります。

壇ノ浦合戦から数日後のこと。

安徳帝の御尊骸がとある漁師の網にかかりました。
漁師たちは引き上げられた御尊骸を棺に移し、埋葬のためにお運びしていました。
しかし、豊浦まで来たところで俄かに棺が動かなくなったため、御尊骸はこの地に埋葬されたと伝えられています。


少し分かり辛いのですが、上の写真の左の碑には「御衣濯の池、左前方凡三十米崖下湖底」とあります。
安徳帝の御衣を洗い清められた場所のことです。


また、右の碑には「古刀出土の地、正面前方五十米湖底内数本出土」とあります。
昔からなにやら由縁のある地であったようです。

ここは安徳天皇の御陵墓参考地、とされています。


ここが本当の御陵墓であったなら、なんて哀しいことだろうと私は思います。


たったお一人で、この地まで波に揺られて運ばれてくるなんて。
その小さなお体が最後にたどり着いたのは、漁師の網の懐であったとは。


豊田湖のほとり、鬱蒼とした木々に覆われた静かな御陵墓の前では、ただ祈り、しかありませんでした。

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